無題
愛してる。
その言葉に、華は素直に嬉しかった。
陸はちゃんと私を想ってくれている。
そう思うだけで、涙が溢れた。
「華?」
陸の指が、華の涙を拭う。
そんな陸に、華は抱き付いた。
「陸…」
小さく囁いて、華は陸にキスをした。
目を見開いて、そのキスを受け止める陸。
触れるだけのキスだったのに、陸はとても長く感じた。
華からキスされた。
華を抱いた事すら現実味が無いのに。
華からキス。
夢か?と、自問自答してしまう。
独りよがりじゃないのか?
華は自分を想ってくれてるのか?
実感が湧かない。
不安で仕方ない。
どんなに華が態度で示してくれても、不安が拭えないのだ。
< 7 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop