恋愛なんてゲームだ!
「えええええええ~!」
「リコ、そんなこと言ってない!」
とリコが大声で叫んだ。
「も、もしかして向こうも姫乃のこと好きなんじゃない?」
「たしかに!!ありえるね…」
「もー私を好きになる人なんていないから~!もう寝るよ!!」
「あ、姫乃にげた。」
こーんな感じで今は22時。23時に男子と階段で約束している。
23時だと先生は寝ている時間。多分告白とかでしょ。
襲われる心配ないし。そんな感じで
「ごめんね、うとうとしちゃってて…」
「いや、こっちこそこんな遅い時間にゴメン。」
そう言って立っていたのは淳と同じ部屋の男子だった。
「どうしたの?」
「俺、綾瀬のこと好きです。」
「え!?」
「淳が綾瀬さんのこと、昨日の夜に語ってた。
それを聞いてたら淳が告白する前に告白しようと思って」
「いや、待った!!語る!?どういうこと?」
「変顔大会を恋バナ大会と聞き間違えて語ってた…」
「そ、そ-なんだ…でも淳が私のことを好きっていうのは信じてないよ
だって本人から聞かなきゃ嘘かもしれないし。」
「突然言われて驚いてると思う。
でも、綾瀬のことを好きっていうのはかわりないから。それだけでも覚えといて」
「う、うん…今まで通り仲良くしてね!」
「うん」
なーんだ。おもしろくない…普通の告白の仕方だったらなんとも思わないわ。
美容と健康のために早くねましょーww
「おはよう!」
私は部屋の中で一番に起きて準備をする。そしてみんなが起きる前までに着替えて布団をたたむ。
みんなに心地よいスマイルで起きてもらう。
そーしたら優等生の株があがるしね。
「おはよう、姫乃。朝から元気がいいね!!」
内心では早く起きろ!!誰があんたらのために嫌な早起きしてると思う!?
そんなに朝早く起きるのが苦手!?ま、私も人のことなにも言えないけど。
そーして最終日の予定がすべて終わり帰りのバスに乗り込む。
班順に座るから隣はリコ。後ろには淳と龍。
行きのバスでは寝たふりをしていたが男子が寝顔が可愛いと言っていた。
女子は姫乃が起きると騒いでいた。もとから起きてるんだけどね。
帰りも同じことをするつもり。
「リコ~眠くなったからまた寝てもいい?」
「うん、いいよおやすみ」
「スースースー」
「姫乃、寝たよ~!」
小さい声で周りの人に言う。丸聞こえ!
「かわいい~!」
なんか赤ちゃんになった気分。赤ちゃんもこんな気持ちなんだな多分…
あ、なんか龍がぼそぼそ言ってる。
「姫乃が可愛すぎる…」
それ、本人に聞こえたらやばいでしょ…
それにお隣の淳に聞こえたら一瞬で友情関係つぶれるよ…
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