サッカーの王子様
「でも月岡さん知らないでしょ?持ち主…」
不思議そうに聞く星村君…
確かに知らない…
顔も名前も…
星村君と話してるとこを見たくなくて
下を向いたんだ…
まるで現実から目を逸らすように…
だから女の子の顔は見てないんだ…
『でも…ちゃんと私が返さないと…今まだ鞄の中に入れてるんだけど…』
そう言ったところで
「つばさ~」
星村君を呼ぶ女の子の声が聞こえた…
声がした方へ視線を向けると
向かい側のフェンスから
いくつかある女子の集団の中の
1人の女の子がこっちに向かって
手を振っていた…
きっと…いや絶対に星村君に向かってだろうな…