サッカーの王子様
そういえばタオルのこと聞かないと…
『あのっ…ほっ星村君…』
「ん?」
『あのっ…タオルのことなんだけど…』
「タオル?」
首を傾げてそう言う星村君…
『ぅっ…うん!私昨日タオル借りたじゃん?それで…その…持ち主に返したいなぁって思って…』
私がそう言うと
「あぁ!!タオルそっか!!借りたまんまだっけ?」
と思いだせたのかすっきりしたような笑顔で
指をパチンと鳴らして言う星村君…
『うん…』
そんな星村君に短い返事しか返せなくて
つくづく自分がミジメだって思った…
「同じクラスの女子のだから俺が返しておくよ?」
そう言って片手を伸ばしてきた星村君…
『でっ…でも借りたのは私だし…星村君に悪いから…』
ついつい星村君の好意に甘えそうになる自分に
言い聞かせるように必死に断った私…