サッカーの王子様

そういえばタオルのこと聞かないと…

『あのっ…ほっ星村君…』

「ん?」

『あのっ…タオルのことなんだけど…』

「タオル?」

首を傾げてそう言う星村君…

『ぅっ…うん!私昨日タオル借りたじゃん?それで…その…持ち主に返したいなぁって思って…』

私がそう言うと

「あぁ!!タオルそっか!!借りたまんまだっけ?」

と思いだせたのかすっきりしたような笑顔で

指をパチンと鳴らして言う星村君…

『うん…』

そんな星村君に短い返事しか返せなくて

つくづく自分がミジメだって思った…

「同じクラスの女子のだから俺が返しておくよ?」

そう言って片手を伸ばしてきた星村君…

『でっ…でも借りたのは私だし…星村君に悪いから…』

ついつい星村君の好意に甘えそうになる自分に

言い聞かせるように必死に断った私…

< 431 / 534 >

この作品をシェア

pagetop