悪魔に恋した少年
彼女は悪魔 忠史side

これで良いんだ。

紗奈は俺と違って純粋な悪魔だ。

彼女が消滅しない為なら俺は悪役だって自分からやってやる。


「ふざけんなっ!!」

パチーン

例えこいつに殴られようと。

お前みたいな幸せそうな奴に何が分かるという目で透とかいう奴をにらみ返す。

「死んだ母さんが言っていた。女の子を泣かす奴は最低だって」

死んだ母さん………!?

悲しそうに言うこいつを見ながらビックリした。

こいつも母親を亡くしてるのかと。

俺と同じなのかと。

「……悪かった、アンタも苦労してるんだな。訂正するわ」

素直に謝れば透とかいう奴はビックリした様に目をパチクリさせる。

その様子が少し面白くてははっと笑ってしまった。

「アンタ紗奈の事、本当に好きなんだな」

「だったら何だよ」

顔を真っ赤にさせて否定はしない様だ。


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