MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛

ナタリーは、裏切りは許さない!



「え、!!
ホントですか?」

クロードは静かに腰掛けて、

     「昼は何?」
 

とロザリーに聞くと「カルボナーラとトマトスープです。」


   「三時のティータイムは?」

  

美桜が食いしん坊と認識したクロードはニヤリとして聞いた。

 「チョコレートケーキ焼きますよ。」

   

《《チョコ?
チョコレートケーキぃ~》》
(ゴクッ、ヨッヨダレがぁ~タラ~。
チヨコケーキは、反則や、
ないれしょうかぁ~♡♬)


ロザリーも意図が分かったのか
ニヤリと笑いながらこたえた。


   「美桜は嫌いかい?」
とクロードが言うと、


「嫌いなわけないでーす、
ダーイ好き!!。
 大盛で御願いしまーす。」




思った通りの返事にクスクスクスクス
笑いの止まらないクロードだった。


それから、美桜の服を、ロザリーさんが、毎日三着ずつ、作ってくれた。


神業としかいえない。


仕立て屋でも出来そうに上手で、
美桜によく似合っていた。


可愛い服を着ると余計美桜の
可愛さがupした。


美桜がミシェル邸にお世話になって1ヶ月たった頃、水巻きしていたら、変な人が庭の木に見え見えに隠れていた。



SPもいるのに変だな?と思いナタリーさんに聞いてみた。


ナタリーさんは、ニヤリと笑うと、水圧をあげ、ジャンジャン水を巻きだした。


水は勢いをまし、ビユ~ンビユ~ンと高く跳ね上がり、ずぶ濡れの2人が出てきた。



「あなた、仰いましたよね。
 天が落ち、地が割れて死が訪れても、
 お前だけ愛する。と 」



横から痩せた目がねの男性が、

「王はそう思われております。
 こうやって自らお迎えに参られて
 おります。」



(あ!!この人、あの寝込んだ日の側近だ…)


    王様は
「すまない。魔が差した、
 愛してるのは、お 前だけだ…
 別れる訳にはいかない。」


すると気の強いナタリーさんは


「なにおっしゃってますやら? 
オホホッーーホだ‼

やる気満々で、
私を茶会へ追いやった癖し
て邪魔だから茶会へ
行かせたのでしょう。

 
ならコッチから出てあげると申し上げて  お.り.ま.す.でしょう。
堂々と女と遊べるでは
ありませんか? 」

「ナタリーそんな事ない。
後悔している…
許して欲しい。」

と言った。


項垂れながらも必死に、許を乞う姿が、
哀れっぽくもあったが、
お后様は許す気は全くなさそうだった。
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