MAN of DESTINY王太子の執拗な求愛


その後チャールズも口を開く

🐝「美桜あの朝、
 俺もあそこにいた。
 美桜が殿下と立ち会いをした日だ。
 シャロンが美桜とは知らず厄介な
事になったと思った。

あの日美桜を見つけた殿下は、
たいそうな喜びようで、
皆引いた。


しかし毒蛇が美桜に向かって
張っていたんだ。
殿下は剣を抜き、追い払った。


お前が勘違いしたから
みんな笑ったんだ!
しかし殿下もお前を
逃がさないように必死で、
お前も逃げようと必死で、




殿下が取り乱したのを初めて見た俺達も
面白がってはやし立てた奴もいた。


なんせ、冷静かつ、冷酷で、
計画的に動く殿下があんなに必死で
お前を追う姿は、珍しく皆驚きつつ
楽しめたからな。


まさかなあんな風に逃げようとはな!!
フフフ、今思い出しても笑える。」



「ゲツ、マジで‥」



「それから、その前の日、
 お前が、腹減らして川で、
 暴れてた時、
 三匹の魚を絞めて流してあげたのも
 殿下だぞ、
 あんまり嫌うな。
 お前の危機を二回も助けてくれたの
に。」


「ゲツ、マジで!!」


と言うことで城勤めを決めた。
借りた恩は、働いて返す。

借りたままでは大和撫子がすたるWW
チャールズさんが言った通り、
翌日の夕方上位10名が
出そろったようだ。



チャールズさんから連絡が入った。

その中にアリアさんが1位だった。

アリアさん、白蛇氏、ジュリアさんは
同居人になり、家族になり
賑やかになった。



髪はまだ耳くらいまでしか
伸びていない。
お城にあがるのはせめて、
後2ヶ月位必要だ。

2日後、
レイモンドが上位10人を連れ
マムーナにやってきた。


15歳から20歳までの男は全員、
騎士団と殿下の前に連れ出され
面通しをされた。

女の子も変装していないか調べられた。
女官の人が胸を見ただけだけど、
この農繁期に迷惑な話だ。


才能のある人達は色々意見や、
プレゼンをしたみたいだが、結局
殿下の探し人は見つからなかった。


10月に入ると益々気候がよくなった。
今日はマヤさんと久しぶりに山に来た。
山葡萄、山栗、山柿を取るために。


流石にリヤカーは無理なので
チャールズさんが昼から、早番が
終わり次第手伝いにきてくれる
みたい。



山葡萄はワインに、
栗はお菓子や料理に
柿は、干し柿にして保存食、
むいた皮は漬け物漬ける。
皮がいい味を出すそうだ。


朝から夜まで山歩きをする。
ワゴン車一杯、秋の味覚がとれた。



シメジや、なめ茸、耳ナバ、や、
椎茸キノコいい香りがする、焼いた
り、ピザやシチューグラタン要素
は山ほどある。
米があるなら炊き込み御飯したい。
しかしナイ。


キンモクセイの黄色い小さな花が
どこそこにさいていて、
甘い甘い!い~い香りがする。

髪もショートカット風になったので
そろそろ城へ上がる事にした。
カフェから通っていいみたいなので、
早く終わらせたかった。



デモ?顔バレしてるから変装して
みた。

するとタニアさんが魔法をかけ
ようと、ゆう流れになった。

しかしそれもヤダとゴネたらマヤ
さんが、出っ歯と度の入ってない
眼鏡を出してきた。特注で


「高かったぁ~」



ほっぺは出っ歯で肉が後ろに行きシャープになり、黒目は黒縁を多めにしてもらい眼鏡で良く分からない。
別人に見えた。よし!!


言い寄ってきてた客で、試すが大丈夫だった。誰も美桜と分からない。

       ヤツター♡♡




レイモンドは頭をかかえる。
あの視察から2ヶ月、
大臣達からやいのやいの言われ検問
所も非常線も、解かれた。
新しく作ったチームも王の一言で
解散になった。

ハア~つ誰も見方がいない。
かろうじて、ヴァルタンも美桜に
少し興味が沸いたようで、あんまり
反対しなくなった。

チビを捕まえて観察したいらしい。
かなりド坪にはまったようだ。
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