十日月夜のおとぎ話
だけどあたしにはその言葉を信じきることはできなかった。

元々、サクは遊び人で有名だったから。


周りにはいつも女の子がいた。

それを見るたびにあたしの胸はキリリと音を立てて崩れそうだった。



それにサクの言うことが本当だとしても、

他の女の子とのキスシーンが頭から離れることはないと思った。



「もう無理」


――それがあたしの出した結論。


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