クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
軽く溜め息をつきながら研究室を出ると、タクシーで待ち合わせの場所に向かった。
大学から車で三十分程いったその場所は、吉祥寺にある西欧風居酒屋。
店のマスターと亮太が知り合いで、学生時代は俺達三人の溜まり場になっていた。
木製のドアを開けると、窓側の席にいる青年が俺を見て笑って手をあげる。
夜の闇のように黒い髪に、キラリと悪戯っぽく光るブルーブラックの瞳。
亮太だ。
「慧、こっち」
彼のいるテーブルに向かうと、まずチクリと嫌味を言った。
「お前、次からはちゃんとアポ取れよ。俺だって仕事がある」
「いやー、悪い、悪い。急用でさ」
ヘラヘラしながら謝るこいつをじっとりと見る。
「そんな眉間にシワ寄せると老けるぞ。お前何頼む?俺奢るよ」
< 15 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop