クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
「あっ、来た。お~い!」
「来たって誰が?」
首を傾げて問うと、こいつはおどけた調子で告げる。
「い・も・う・と」
「ここに呼んだのか?」
それだと断りにくいだろうが。
こいつの妹の登場が面白くなくて、不満げに顔をしかめて後ろを振り返る。
一度見たら忘れられない綺麗な琥珀色の瞳。
それを見てハッと息を呑む。
そこにいたのは……今日俺がキスをした中村綾香だった。
< 20 / 98 >

この作品をシェア

pagetop