クールな青山准教授の甘い恋愛マニュアル
じっと包みを見ていたら、突然ドアが開いてバスタオルを一枚巻いた姿の綾香が飛び込んで来た。
「あっ!」
彼女は驚きの声を上げると、俺を見て"しまった"という顔をする。
「そ、それは違うんです!」
激しく動揺しながら言って、綾香は俺の手から包みを奪おうとする。
それをかわして彼女に聞いた。
「何が違うの?」
「だから……それ……チョコが入ってて、先生食べられないから。それに……前に研究室で先生がチョコ苦手って知らなくて一方的に非難してすみませんでした」
綾香は申し訳なさそうに謝る。
修也の話を聞いてマズイと思ったのだろう。
お風呂に入る時にお菓子のことを思い出して、急いで取り返しに来たのか。
「返して下さい」
彼女は諦めずに手を伸ばしてくる。
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