恋人未満のこじらせ愛
どうやら一人いい感じになって一緒に抜けたらしいけれど…何と『既婚者』だったらしい。

「はぁ~。寸前で判明して助かったぁ。
そんな私軽そう?腹立つわっ!」
まぁ確かに見た目は、すごく派手で遊んでそうな空気はあるが(口に出しては絶対言えないけれど)
そもそもうちの会社に入れるぐらいだから、地頭はかなり良いんだよな…。

「で、今友達にリベンジ頼んでるんだけど菅原ちゃんどう?」

「いや、私はもういいかな…」
どっちにしろ邪魔は入る、だろうし…。


「何?!何かあったの連休!!」
目がギラッと輝き、肩をぐっと捕まってしまう。何でわかるんだ。
怖い。正直怖い………が、真実を話すのはもっと怖い………。

「えぇっ………と……………あの……………」
その時にふと脳裏に浮かんだのは、あの二人。


「日曜日に、江浪さんと伊藤さんに会って…その時に…居たのが……えっと………」

「何?!二人の紹介?!そんなの安全パイに決まってんじゃん!!ずるいっ!!!」
そのままジェットコースターのように肩を揺さぶられる。
朝から脳みそがシェイク。もはやグロッキー。
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