愛しのメロンパンガール!
「や、大丈夫大丈夫」

顔の前に手をかざして梓沙君は顔を上げた。

「てかさ、またメロンパン?」


ほぼ毎日メロンパンは引かれちゃうかな...

「や、今日はぁ、たまたま...今日は、手作りお弁当を作ってきたんだけどね!!五時起きで!いやぁ、大変でしたよ!でも、残念なことに置いてきちゃいまして!それで、メロンパン買ったわけです!あははは...」

余計なほど口走る。口調もへんてこ。

もうだめだめだぁ。

手作り弁当、ここの所で、梓くんは私の目を見る。

疑われた?

はい、ごめんなさい。真っ赤なりんごなみのりんごもびっくりな嘘です。

「いや、あんた。弁当作ってきたこと1回しかないでしょ。」


「へ?!そ、そうだったっけ?あ、そーだったね!そーだった、そーだった...」

正面どうしくっつけた机の下で、あきの足を少し蹴る。

あ〜〜〜〜〜〜〜〜き〜〜?!

なんてこと!
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