想い花をキミに

love stage1. 冬空の救世主

私は一人暗い公園のベンチに座った。
久しぶりに全力で走ったせいで息が苦しい。

靴を履いていない足には、さっきここへ来る途中でふんずけたガラス片のせいで血がにじんでいる。おまけに昨日から降り積もっている雪のせいで凍傷しかけている。

体中が腫れ上がってすごく痛い。

雫のようなものが頬を流れたような気がして、試しに右手で頬を押さえてみたけど、涙なんて一滴も出ていない。

「もう......疲れたよ。」

生きる気力なんて既に尽きている。もう楽になりたい。

本気で死ぬつもり。

私にとって「死」は自由であり憧れだったから。

今なら絶対に”いける”と思うの。

ドサっと力なく雪の上に寝ころんで「ふーっ」と息を吐き出してみたけど、
その吐息の白さでさえ煩わしく思えて仕方なかった。

ゆっくりと目を閉じて思い浮かべるのは、つい先ほどの出来事──
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