親友のカラダ
気づいたら朝方の五時を回ろうとしていた。

その時、ルキから電話が鳴った…

「‥はい」

少し寝ぼけた声で電話に出た。

『瞳?寝てた?今から迎え行って良い?』


ルキはアタシを本名で呼ぶ。


でもアタシは絶対ルキを本名では呼ばない…


「んんいいよ…どれくらいで着く?」

『後15分位』

「解った」


そぉ言って電話を切り制服に着替え学校の荷物を持って外へ出た。


外はまだ薄暗くて空気が澄んでる。

煙草に火を着ける。

誰もいない道を少し歩く。

まだこの時間は人通りが少ないから制服で煙草を吸ってても平気な時間帯。


空気がまだ冷たくておいしい。

その時ルキの車が見えた。

アタシは無言で助手席に乗り込む。


「瞳今日どーした?打ち上げ来ないし‥」


ルキはアタシに話しかけるでもアタシは答えなかった。ずっと外を眺めていた。


赤信号…





「瞳」





ルキはアタシの腕を引っ張ってキスをした。




ルキの口ピアスが少し冷たく唇に当たる。



目が合う…




ルキは細く大きな手でアタシの髪を撫でた。
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