社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
「え?」

「がんばったら、ご褒美、欲しいじゃん。
俺が1番欲しいご褒美。」

修努はそう言って私のおでこに人差し指を突き立てた。

「分かった。
ご褒美になってあげる。
その代わり、私にもご褒美ちょうだい。」

「何?」

「まだ、内緒。」

「え? 気になるなぁ。
無茶な事は言うなよ?」

「修努にしかできない事。」

「ま、いいや。
うん。のどかにもご褒美あげる。」

「ふふっ
ありがと。」


私たちは、2人でハンバーグを食べ、仲良く甘い夜を過ごした。
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