社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】

覚えてないなんて…

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覚えてないなんて…

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翌日、俺たちは、接待のための会食に向かった。

行きは俺が運転し、帰りはのどかに頼む事にした。

俺たちは、日本料理店の個室で早野社長を待つ。

程なく、早野社長がいらっしゃったので、俺はのどかを紹介した。

早野社長は、この間から、やたら娘さんを勧めてくる。

のどかは嫌がるかもしれないが、今日は、きっちりと断らせてもらおう。

俺は、そう思って、要所要所で思わせぶりな視線をのどかに送る。

早野社長が、俺たちの仲を勝手に勘違いしてくれれば、ラッキーだ。
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