社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
「のどかのご褒美は、何?」

「え?」

「のどかもご褒美、欲しいって言ってた
じゃん。」

「ふふっ
今すぐじゃなくていいんです。」

「そうなの?」

「いつか、2年後か3年後。」

「うん。」

「社長の子供が欲しいです。」

思ってもみなかった。

のどかのご褒美。

それって、結局、俺へのご褒美じゃん。

少し照れたように微笑むのどかが、堪らなくかわいい。

そうだな。

だったら、のどかに似たかわいい女の子がいいかな。


いや?

こんなかわいい小悪魔がもう1人いたら、心配で外に出せなくなるかも。

やっぱり、男の方が気楽でいいかもしれない。
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