社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
帰りに、またスーパーに寄ってもらって、1週間分の食材を買い込んだ。

「修ちゃん、今夜は何食べたい?」

「え? 今日も?」

「あ、迷惑なら、ちゃんと断って。
買い物付き合ってもらったし、お布団も買って
もらったから、良かったら…と思っただけ
だから。」

「全然、迷惑じゃないよ。
むしろ、嬉しい。
じゃあ、昨日、肉だったから、魚。」

「了解!」

魚売り場を見ると、鯵の三枚おろしが特売になってたから、アジフライにする事にした。


帰宅後、修ちゃんは、大きな布団を抱えて2階に運んでくれた。

「修ちゃん、いろいろ、ありがとう。」

私がお礼を言うと、

「どう致しまして。」

と修ちゃんは微笑んで、階段を下りていった。

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