社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
「じゃあ、のどか、俺と付き合ってみる?」

「へ?
またまたぁ。
修ちゃんみたいな人は、そういう勘違い
しそうな冗談は言っちゃダメだよ。
女性関係の後始末は、秘書の仕事じゃない
から、覚えといてよ?」

修ちゃんってば、自分がイケメンだって自覚ないのかなぁ。

「くくっ
残念。俺はのどかが大好きなのに。」

「もう! 好きの意味が違うでしょ?」

修ちゃん、こんなんで、今まで修羅場になって困った事、ないのかなぁ?


修ちゃんは、コーヒーを飲み終えると、またカップを洗ってくれて、

「のどか、おやすみ。」

と言って、帰っていった。
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