社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
「では、また社長も一緒という事でいい
ですか?」

だけど、修ちゃんはまだ渋い顔。

「俺は、のどかと2人でランチに行きたい。
のどかは?」

うっ…

「あの…
正直に申し上げていいですか?」

「うん。なに?」

「あの…
今日、社長と2人でランチは…

………恥ずかしいです。」

私が顔を伏せて言うと、修ちゃんは、また頬を染めた。

「のどか、それは、ヤバイって。」

「は?」

「かわいすぎ。
のどかのそんな姿、絶対、他の奴に見せたく
ないから、断って。」

そんな姿って、どんな姿?

私、また変な事、言った?

「はい。」

私は、真下さんの誘いを丁重にお断りした。
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