爽やかくんの為せるワザ




「え!?!?」



そして飛び抜けて大きな声が再び。

その声に反応して周りの皆は一斉に振り返った。


目線の先にはやっぱり敬吾くん。

その近くにはなんと花恋ちゃんの姿もあった。




「なになに?どうしたの?」




桃ちゃんが敬吾くんのもとへ駆け寄ると、近くの皆が「あ、桃聞いてよー!」と興奮気味に騒ぎ出す。




「花恋のプレゼントが敬吾に当たった」


「え、まじ?」




ざわっとどよめく一同。


う、うそ……すごい。

これこそ奇跡だ……。


最近敬吾くんの花恋ちゃん運が凄まじい!



当の敬吾くんはプレゼントらしい物を未だに呆然と眺めていた。




「良かったじゃん敬吾」


「緒方……俺、死ぬのかな……?」


「なら死ぬ前に花恋に感謝の気持ちくらい伝えときな」


「……おう!か、花恋ちゃんっ!!ありがとう!!」


「あはは、喜んでくれたみたいで私も嬉しいよ」




花恋ちゃんの笑顔が眩しい。

敬吾くんはそんな花恋ちゃんに緊張しているのか、顔が赤くなっていた。


すごく可愛い、あの2人。

ていうか、ほんとにちょっと良い感じになってない?



「その香水ね、私が持ってるやつと同じなんだ。あ、香りは男の子でも付けれそうな爽やかなやつにしたけどね」


「えっ、かかか花恋ちゃんと同じ……?」


「うん。すっごい良い香りなの。良かったら使ってみてね」


「……使う!使いまくる!!」




心底嬉しそうな敬吾くんの心情が読み取れる。


良かったね、敬吾くん。

なんか私も嬉しい。



< 270 / 311 >

この作品をシェア

pagetop