冷たいキスなら許さない
「4年前のことも含めて話すから聞いてくれ」
櫂の視線は真っ直ぐ私に向けられた。
4年前、櫂は私の顔も見ないで私を捨てた。
あの時と真逆だ。
今さら昔のことは聞きたくないけど、聞かないと今回のことにケリが付かないというのなら仕方ない。私はお腹に力を入れ背筋をのばして座り直した。
私の目を見て櫂が語り始めたーーー。
「恭香は俺が大学生の時に家庭教師をしていた時の生徒だった。アイツが大学2年になった時に1年ほど付き合っていた。灯里と知り合ったのは恭香と別れて2年くらいたってからだ。
・・・4年前の灯里がいなくなる数か月前に恭香と偶然再会した。ゼネコンでの俺の同僚の婚約者の友達として現れたんだ。
結婚式の二次会の新郎側と新婦側の幹事として何度か会った。そのうち新郎新婦を含めて俺のマンションで二次会の打ち合わせをしたことがあった」
昔のこととはいえ、聞いているのはかなりきつい。
テーブルの下の手をギュッと握りしめる。
櫂の視線は真っ直ぐ私に向けられた。
4年前、櫂は私の顔も見ないで私を捨てた。
あの時と真逆だ。
今さら昔のことは聞きたくないけど、聞かないと今回のことにケリが付かないというのなら仕方ない。私はお腹に力を入れ背筋をのばして座り直した。
私の目を見て櫂が語り始めたーーー。
「恭香は俺が大学生の時に家庭教師をしていた時の生徒だった。アイツが大学2年になった時に1年ほど付き合っていた。灯里と知り合ったのは恭香と別れて2年くらいたってからだ。
・・・4年前の灯里がいなくなる数か月前に恭香と偶然再会した。ゼネコンでの俺の同僚の婚約者の友達として現れたんだ。
結婚式の二次会の新郎側と新婦側の幹事として何度か会った。そのうち新郎新婦を含めて俺のマンションで二次会の打ち合わせをしたことがあった」
昔のこととはいえ、聞いているのはかなりきつい。
テーブルの下の手をギュッと握りしめる。