ただ好きだから


絶句しながらパクパクと口を動かしていると


コンコンっと一定のリズムでこの部屋の扉が叩かれたのが分かった。



「社長失礼してもよろしいでしょうか」


扉の外から聞こえてきた声は男性の声で、聞いたことのある声な気もする。



社長はそれに対して「あぁ」とだけ返事をすると、その後ゆっくりと扉が開かれた。



「あ、お取り込み中でしたか。失礼致しました」


「いや、良い」



社長秘書で有能爽やかイケメンと有名な東堂さんだ。


「どうした」



「昨日の件で連絡があり、社の方に来て欲しいと」


私には一体何の話かなんてわかるはずもないけれど、とりあえず黙り聞いていると社長は「分かった」と言って早々とベットから立ち上がる。
< 15 / 66 >

この作品をシェア

pagetop