青い鳥
その熱の籠った瞳に惑わされたのかもしれない。

この人が言う、運命が本当だったらって思ったのかもしれない。

貴方の言葉に縋りたいのかもしれない。

貴方なら、この悪夢から私を本当に解放してくれる……?


「……初めてだから、優しくして?」


この悪夢から解き放ってくれるなら獣に身体を明け渡すくらい、どうってことはないから。


「電気消す「点けたままで」

私の返しに彼は一瞬驚いたけれど、


「隅々までじっくり律の身体を眺められる」

すぐに笑顔になった。


今井律は丁寧に私を脱がしていく。

私の身体を優しく開いていく。

私を怯えさせないように。
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