クールな御曹司の本性は、溺甘オオカミでした
「千石孝太郎さんにちょっかいを出すのはやめてもらえませんか?」
きた。はい、きた。
やっぱりそれかー!!!
私が引きつった笑いのまま固まっていると、彼女は突如まくしたて始めた。
「私とこうちゃんは幼い頃から結婚の約束をした仲です。父親同士もすごく仲がよくて、私たちの関係を祝福してくれています」
こうちゃん……あ、千石くんのことね。孝太郎だもんね。はいはい、幼馴染なのね。
「阿木さんは綺麗で大人でお仕事もできる方で尊敬はしています。でも、上司と部下の関係に盾にこうちゃんに迫るのは見過ごせません!」
「あ、あのね、待ってほしいんだけど」
「待ちません!食事に行ったんですよね!こうちゃんを誘って!こうちゃんが断れないのをいいことに!!」
エキサイトしてくる横手さんに、すでに最初の余裕がなくなりかけている私。
周りの視線が痛い。どんどん大きくなる彼女の声を止めたくて、思わずテーブルの上の細い手首をがしっと掴んだ。
「落ち着こう。落ち着きましょう。ね、落ち着くの、横手さん」
私が落ち着いてないけど、こっちも必死。
横手さんはハッと自分の声の大きさに気づいたようだ。私の手を振り払い、拳を膝に乗せてこちらをにらんでいる。
とりあえず、この隙に言い訳しなきゃ……ってやましいこともないのに言い訳ってなによ。正しい情報を、開示しなきゃ。
きた。はい、きた。
やっぱりそれかー!!!
私が引きつった笑いのまま固まっていると、彼女は突如まくしたて始めた。
「私とこうちゃんは幼い頃から結婚の約束をした仲です。父親同士もすごく仲がよくて、私たちの関係を祝福してくれています」
こうちゃん……あ、千石くんのことね。孝太郎だもんね。はいはい、幼馴染なのね。
「阿木さんは綺麗で大人でお仕事もできる方で尊敬はしています。でも、上司と部下の関係に盾にこうちゃんに迫るのは見過ごせません!」
「あ、あのね、待ってほしいんだけど」
「待ちません!食事に行ったんですよね!こうちゃんを誘って!こうちゃんが断れないのをいいことに!!」
エキサイトしてくる横手さんに、すでに最初の余裕がなくなりかけている私。
周りの視線が痛い。どんどん大きくなる彼女の声を止めたくて、思わずテーブルの上の細い手首をがしっと掴んだ。
「落ち着こう。落ち着きましょう。ね、落ち着くの、横手さん」
私が落ち着いてないけど、こっちも必死。
横手さんはハッと自分の声の大きさに気づいたようだ。私の手を振り払い、拳を膝に乗せてこちらをにらんでいる。
とりあえず、この隙に言い訳しなきゃ……ってやましいこともないのに言い訳ってなによ。正しい情報を、開示しなきゃ。