月光
*紅の月光


「クラス替えの紙、もう張り出されてるかな?」


「この時間ならもう出ていてもおかしくないよ。」


「緊張するー!」


中学三年生に進級した私は、今年こそクラス運がついていることを本気で願っている。


たぶん、私が学年で一番本気で思っているはず。


隣にいるユキと凛ちゃんの話はどうでもよかった。


とにかく、今年は居心地のいいクラスになれればいい。


出来ることなら、もう一度美沙や結子、瑠花と同じクラスになりたい。


「あ!あるよ!」


「あたしテニス部一人だー」


「うちもだ」


「華夏は?」


「……私は……、あ!

……やったあ。……美沙と同じクラスだ……!」


「いい感じ?」


「うん、最高。」


「いいなあー」


「良かったよ……」


そのあとは少しだけ三人で話してからそれぞれの教室に入った。


「おはよう」


「おはよう、美沙」


「同じクラス、なれたね!」


「本当によかった!」


< 83 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop