Reaper..†
「その黒い髪…気に入った…」
ゆっくりと近づき、俺の髪を指に絡めた。
「…何言ってるんですか、よく見てください。」
─夜が 明ける。
「…白い、髪……?」
これは一夜の幻。
「さようならシアン。そして…ありがとう。」
綺麗な花を届けてくれて。
“…ありがとう、レインさん。”
影に包まれながら彼女の口はそう動いた。
…助けられて良かった。
「…っく、」
夜が明けた途端、心臓に激痛が走る。
あと少し、持ってくれ…。
「エミリー…今、助けます…」
アランの時と同じように手首を切った。
ドクドクと流れ出す血がエミリーの傷口におちて…治っていく。
「…よか、った…」
満月の夜は、…──を弱くする。