キミへの想いは、この声で。

「俺のほうこそ、ありがとう。

好きになってくれて……」


「これからも……、私と友達でいてくれる……?」


自信なげに問いかける私。


すると、颯太くんはとびきりの笑顔を私に向けた。


「もちろん!ずっと、友達だよ!」


「……っ!」


あぁ……、やっぱり太陽だ。


一瞬で私の心がポカポカと温かくなっちゃった。


……きっと、これは今だから言えること。


颯太くんが私の初恋の人で、本当によかった……。


「よし、久々にこれしようぜ!」


にこやかな笑みを浮かべながら、私に拳を向けてくる彼。


「たくさんのありがとうを込めて!」


「!……うん!」


──コツン。


ぶつかった時間はほんの一、二秒。


だけど、今日のグータッチは、特別な想いが込められたグータッチとなり、一生忘れられない大切な想い出となりました──。


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