チャラめ男子と鈍感女子
マーメイド...
言われてみれば、そんな風に見えなくもないな。
淡い水色のドレスはエミリーにとても似合っている。
似合っている、けど...
言い知れない胸騒ぎが俺を襲う。
目の前のエミリーに見とれてしまっているのは確か、なのに。
俯く事もなく、照れる事もなく、前を見据えて颯爽と歩く彼女は...
俺の知らない女の子に見える。
「あんな生徒、この学園に居たか?」
「あれだろ? 練習でドジってた一年の...」
「ウソ! あの子? ...全然違う人みたい」
前の参加者までは曲に合わせて手拍子していた奴らが、エミリーを見てざわついている。
そりゃそうだ!
こんなに変わっていたら誰だって驚く...
現に俺だって頭の中がハテナでいっぱいだし。