チャラめ男子と鈍感女子


それから数日、エミリーとはあれから話していなかった。


一緒に行っていた生徒会室にも別々に行くようになって。


そうなると、余計にエミリーが一人になる確率が高くなるって分かってはいるんだけど…


今の俺じゃどうにもならないし。



「慎也くーん♪」



どうすればいいか頭を悩ませていると、いきなり後ろから翼に飛び付かれた。



「わっ、と、危ないっつーの! というか何の用? 生徒会でも散々話したじゃん」



主に翼が。



「いやー、これは二人じゃないと言いにくい話でさ? えみりちゃんのこ・と・!」



言いにくい話…?


しかもエミリーの事って?


< 194 / 247 >

この作品をシェア

pagetop