チャラめ男子と鈍感女子
それから数日、エミリーとはあれから話していなかった。
一緒に行っていた生徒会室にも別々に行くようになって。
そうなると、余計にエミリーが一人になる確率が高くなるって分かってはいるんだけど…
今の俺じゃどうにもならないし。
「慎也くーん♪」
どうすればいいか頭を悩ませていると、いきなり後ろから翼に飛び付かれた。
「わっ、と、危ないっつーの! というか何の用? 生徒会でも散々話したじゃん」
主に翼が。
「いやー、これは二人じゃないと言いにくい話でさ? えみりちゃんのこ・と・!」
言いにくい話…?
しかもエミリーの事って?