DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
おれは続けて言う。
「六つ目、あんたには、動物をかわいがるとか哀れむとか、そういう感性がまったくないわけ?
あんたが朱獣珠に願いをかけるためにペットの命を使い捨ててること、おれも姉貴も、現場はもちろん骨すら目撃できずに今まできたけど、全部わかってんだよ」
朱獣珠がおれに夢で伝えた。
現場の記憶を見せて、断末魔の悲鳴を聞かせて、大事な友達が消えてしまった残酷な事実をハッキリと告げた。
姉貴もその夢をうっすらと見ることが多かった。
まだ夜が明けないうちに、二人して真っ青な顔で目覚めて、慌てて探した。
探して探して探して、見付かるわけがなくて、絶望感の中で、どこか遠くに行きたいねって話をした。
「六つ目、あんたには、動物をかわいがるとか哀れむとか、そういう感性がまったくないわけ?
あんたが朱獣珠に願いをかけるためにペットの命を使い捨ててること、おれも姉貴も、現場はもちろん骨すら目撃できずに今まできたけど、全部わかってんだよ」
朱獣珠がおれに夢で伝えた。
現場の記憶を見せて、断末魔の悲鳴を聞かせて、大事な友達が消えてしまった残酷な事実をハッキリと告げた。
姉貴もその夢をうっすらと見ることが多かった。
まだ夜が明けないうちに、二人して真っ青な顔で目覚めて、慌てて探した。
探して探して探して、見付かるわけがなくて、絶望感の中で、どこか遠くに行きたいねって話をした。