傷だらけの君は


「トシ、はやく彼女を連れて行きなさい」


「てめぇら......謀ったな!」


わなわなと怒りで震え出す古高さんは唾を飛ばさんばかりの勢いで近藤さんと土方さんを睨む。



「悪いな古高ぁ。こいつはてめぇに使わせるにゃもったいねぇ。それに......」



なにを、話しているんだろう。


土方さんの耳打ちの内容はどうやら古高さんにとってあまり良くないものらしく、その顔はみるみるうちに険しくなっていって。



「ここは鬼の住処だな」


「はっ、なんとでも言え」



行くぞ、紅。


そう手を取られ、あたしたちは蔵をあとにした。


立ち去る途中、後ろから聞こえた"何かを持ち上げる金属音"と小さな悲鳴。


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