俺が好きって認めれば?【完】
私は反射的に、力いっぱい恭哉君を押し返し立ち上がる。





「やっと起きたか」





恭哉君は口元をニヤリと歪め、妖艶に自分の唇をペロリと舐める。





なんで恭哉君が、こんなところに…!?





てゆうか、さっき私が見たあれって…


それにあの唇の感触は一体…





そう考えだすと、急に唇に残った感触が現実味を帯びてきた。


そして、嫌な汗が額に滲みだす。





いっ、いま、なにしてたの…!?





さっきのあの感触…


もし、夢じゃないとしたら…





うそうそうそうそ…!


なにが起きたっていうの!?





私の頭の中は色んなことが駆け巡り、大パニックを起こしていた。
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