俺が好きって認めれば?【完】
私が首を縦に振ったのを確認すると、恭哉君はゆっくりと話し出した。





「恵那はずっと俺に聞きたいことがあったよな」


「う、うん」





未だ教えてもらえてないけど。





「どうして俺が、恵那に何も答えなかったのか教えるよ」





私に言わなかった理由…?





「俺は自分に自信があるからこそ、自信がないんだ」


「え?ど、どういうこと?」


「今まであった絶対の自信が、急に確証のないものへと変わった。慣れていたことが、初めてのことに変わった。…遊びだったものが、本気に変わった」





私は恭哉君の言葉にジッと耳を傾ける。





「だから言えなかった。言ったら、恵那も変わると思って。俺が望んでたのは、本来のお前の意思だから」





恭哉君はいつになく真剣だった。





こんな恭哉君、今まで見たことがなかった。
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