Silver Night-シルバーナイト-
「間宮の家へ戻ったからって、莉愛は無理にパーティーや食事会に参加することないから安心して」
「え…でもそんなわけには」
「良いんだよ、そういう仕事は俺に任せて。俺の役目なんだから」
優しく目を挟めた聖は「米粒付いてる」とおかしそうに笑った後私の唇へ指をそっと当てた。
「だから莉愛は安心してあの家に来てほしい」
全てを見透かすように、私を守るように包み込んでくれる聖は。きっと私の為にたくさんの事を我慢しているに違いない。
自分だけで背負おうとしてるに違いない。
「聖ありがとう、だけど聖が大変な時には私にも手伝わせてね」
「うん、心強いよ」