Silver Night-シルバーナイト-

聖が帰った後、ソファーへと寝転がりながら携帯を開く。

どうしよう…電話で皆んなに言う勇気はない。メール…かな。


けど、きっと今言ったら誰かしらがうちに来てしまうに違いない。

特に琉聖と佑衣あたりが…


週末引っ越した後に連絡をするしかないのかな。


いきなりこんな風に姿を消すなんて私って最低…


あれだけ皆んなにお世話になったのに。仲良くしてもらったのに。

だけど、私はもう梓と朱音さんのいるあの場所へ足を運ぶわけにはいかない。

行けない…


とりあえず悠真へと今週一杯は家で休んでいると簡単なメールだけを送って、携帯を閉じた。


「…はぁ、考えすぎて頭破裂しそう」


ゆっくりと目を閉じて肘掛けに置いてあったブランケットを身体にかけると、そのまま眠りへとついた。



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