ー神様が恋をした人間ー
(カナリアside)

カナリア「ここにあの女が…ティノを誑かす女が…」

リアに教えてもらった場所にはたどり着いた

普通に入ろうとしたら

何かバリアみたいに弾けられたから…

能力を使って無理やり入った

カナリア「……ティノ待っていてね?」

私が私だけが貴方を愛している

受け入れて私の愛を

邪魔な奴は消してやる

女は人間…ならナイフで突き刺せば死ぬ…

服の裾からナイフを取り出す

女を探しに行こうと歩き出したら

ヒナ「待ってください!貴方は誰ですか!

なぜこの場所に来れたのですか!」

そう言いながら私の前に現れたのは

白い長い髪を風に揺らし

薄水色の瞳は透明で綺麗な

ティノを誑かす女 月雪ヒナ……

あぁ…この女が…

憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて

たまらない ティノが初めて恋をした女

カナリア「…………」

私は黙ってヒナを見つめる

ヒナは困惑したように私に近づく

後一歩…後一歩…近づいたら

〝殺してあげる〟

後ろに隠しているナイフを前に出そうとした

その時

ティノ「ヒナ!!!離れろ!!」

ティノの声がした

ヒナ「ティノ!!」

パッと笑みを浮かべティノの方を振り向いた

ティノが急いでヒナの方に走って来る

まるで愛した人を助けるかのように

カナリア「やめて…やめて!!

私以外を見ないでよ!!ティノ!!」

後ろを向いているヒナに素早く近寄り

泣きながら怨みを込めて

心臓をめがけて…〝刺した〟
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