ー神様が恋をした人間ー
(ティノside)

ヒナと会う約束をした為

急いで森についた

けれど約束の木の下におらず

辺りをキョロキョロする

ティノ「居ないな…」

少し早かったのかと思い木の下に座る

昨日飴をもらったから

俺はお礼として金平糖を持ってきた

月の雫みたいな綺麗な金平糖

喜んでくれるといいな……

ふふと自然に笑みがこぼれる

??「あの子が危ない!!助けて!!」

突然頭の中に声が響く

ティノ「…!?だ…誰だ!?」

周りには誰もおらず声だけが響く

??「お願い!お願いだから!!ヒナを!!

私の友達を助けて…!!

金色の邪悪な塊の女に殺される!!」

ティノ「…!カナリア…!!場所を早く言え!!」

金色の邪悪な塊…カナリアしか思いつかない

慌てるように早く場所をと響く声に言う

??「この先まっすぐ!!早く!早く!!

頼むよ…輪廻転生の神 ティノ!!」

そこまで言うと声が途切れる

ティノ「わかった!!必ず助ける!!」

立ち上がり走り出す

まだ想いを伝えて居ない

まだ一緒にいたい

その想いで走る

輪廻転生の神はこの先

二度目の絶望を味わうとは知らずに…
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