【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
家とは違う部長の顔の優悟君にドキッとする。
「別に不安な顔なんてしてませんよ。仕事の事を考えていただけです」
私もあくまでビジネスモードを崩すつもりはなかったが、少し拗ねたように言ってしまった私のことなど、お見通しのようで、優悟君は私の向きを変えると自分の腕の中に埋めた。
「部長……ここ会社です」
「仕事の事を考えてたね」
イジワルそうに口角を上げた優悟君を、私もジロっと軽く睨みつける。
「その、部長ってなかなかいいな」
私が睨んだことなどどうでもいいような感じで、部長は私を余裕の表情で見つめて私の頬に触れる。
すこし色気と、妖艶さが混じるその優悟君に、私はもう心臓が破裂しそうだ。