好き。だからこそ嫌いになりたい。
そして栗原先生が来てから1週間が経っていた。

いつも通り学校に向かい、すでに席についていた。

席に座っていたその時、

「おはよー茜!」

舞が声を掛けてきた。

「はよー舞。」

「ねえ!茜さメイク変えた?」

「え?変えてないよ。何で?」

「何かいつもと違うから~」

「えー?何それ~」

「や!ほんとに何か違うって!!茜誰かに恋してんじゃないの~?恋すれば可愛くなるし~!」


【恋】そのキーワードを聞いた時、

栗原先生の顔が浮かんできた。

だから違うって!

私は頭の中で栗原先生の存在を消した。


「茜?どした?」


「へ?ううん。何でもない。」


「そ?」


「ほら、席つきなよー先生来るよー。」


「はいはい。」

そして私は栗原先生の存在を消すよう授業に専念した。


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