主任、それは ハンソク です!

「ヨーコさんは、俺の事、どう思ってる?」
「どう、って……」

 俺の問い掛けに、彼女は一瞬目を見張ると、僅かに俯き、ぱったりと黙り込んでしまった。
 正直、この沈黙は、きつい。
 別に即答を期待していたわけではない、でもない、けど。何だろう、この、針の筵の上に座って待たされているような、痛苦しいような焦燥感と緊張感は。

「それはもう、尊敬してます」
「うわぁ、そっちかぁっ!」

 俺は思わず頭を抱えてしゃがみこんでしまった。彼女はおろおろしながらも、更に俺の想定外な言葉を継ぎ足していく。

「あ、あの。主任はとても頼りがいがあって、みんなの事にも細心しているし、私が困った時も無条件で手を差し伸べてくれますし、もう、感謝しかなくて」
「……か、感謝ぁ」

 最悪だ。

 これはつまり、全く俺は彼女に異性として意識どころか、認識すらされてないってことじゃないか。俺はそのまま、床に四つん這いに頽れた。

 彼女も俺の横に跪いて、あたふたしている。

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