主任、それは ハンソク です!
「イレギュラーっていうのは、備考欄にコメントが入っているもの。ほら、こことか、これとか、ね?」
清住さんのナイスフォローで、なんとか理解できた。
「……ちょっと主任。もしかしてずっとこんな調子なわけ? 正直、今の説明はバイヤーですらギリギリ理解できるかどうかですよ? 得野さんは着任したてなんだから、もっと懇切丁寧に説明しないと」
ぐっと主任が言葉を詰まらせているのを見ていると、なんだかますます居たたまれない気持ちになる。
「……すみません」
「だから、そう簡単に謝るなってっ!」
すぐ横から落ちる雷に躰がつい縮こまる。怖くて主任を見る事ができない。
「……おいおい」
不意に、頭上からうめき声が聞こえた。
「主任、いや、鈴っち先輩。アンタ、ホントに変わってねーな」