主任、それは ハンソク です!

「お前さ、俺が先週から頼んでた資料、全然まとめてないよね?」
「あ、あのぉ。それはぁ、パートの津田さんにお願いしてぇ、まして……」

 彼女の視線がウロウロと宙を泳ぐ。

「はぁっ!? 何勝手してるんだよ! 津田さんが今週、急ぎで部長の仕事、頼まれてんのは知ってるだろ!?」

 ひいぁああああ、ごめんなさいぃいいい、と彼女が悲鳴に近い声を上げる。気づけば商品課チームは、何故か虫の息になっている。

「あらま、やる事もやらないで主張ばっかり? これだからユトリ世代は困るわねぇ」

 お局様の大きい呟きに、商品課チームよりも年齢層が少々高めの総務課チームがクスクスと嗤う、も。

「貴女たちも人の事言えませんよ。特に釘崎主任。週明け早々、清州側との打ち合わせに必要な書式類が一切上がってこないって、向こうが苛ついてますけど、一体どうなってんですかっ!?」

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