君と永遠に続く恋をしよう
「その人、お名前は?」


「それが訊いたんだけど、『また近いうちに来ますから』と言って、名刺も置かないで行ってしまったの。
奈央ちゃん誰か思い当たる人いない?ノッポでイケメンで眼鏡を掛けた男性だったよ」


「え〜っ、誰だろう?」


人差し指を右頬に当てながら、ノッポでイケメンで眼鏡?と首を傾げる。けど……


「うーん、さっぱり思い当たるフシがありませんね」


知り合いにそんな人がいたらいいなって思うくらいですよ、と笑うと、角川さんは疑わしそうな声で、「そうなのぉ〜?」と呟く。


「ちぇっ、知り合いなら紹介して貰おうかと思ってたのに」


「何言ってんですか。角川さん彼氏持ちでしょ」


浮気はダメですよ〜と訴えたら、あら、友達になるくらいいいじゃない、と返されてきた。


「そんな友達になりたいくらいのイケメンだったんですか?」


「んもう、超絶!ってくらいに雰囲気いい人だった!」


今日また来ないかなぁ〜と上目遣いに思い出してる。

そんな角川さんをクスクスと笑いながら仕事の準備を始め、自分の知る男性を思い浮かべてみた。


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