君と永遠に続く恋をしよう
「そんなのお前に話す必要があるか?それに全く無用だった訳でもないだろ」


ちゃんと自宅の設計について話を聞いてやったじゃないか、と言い返す彼の顔は、少し焦ってる様にも見えるけど……。


(何よ、用事もないのにわざわざ来たの!?)


これも自分と一緒にビルを出る為?と思うと、そこまでする必要があるのかと言いたくなってくる。

バツが悪そうな雰囲気の桜庭さんは、社長に「あんまり余計なことを言わずにさっさと嫁の居るマンションに帰れよ」と背中を押し、「次は内装のデザインが出来たら見せに来てやる」と手を挙げた。


「宜しくお願いします。先輩」


微笑みながらそう呼び、社長は正面玄関の外に停まった車へと向いて歩き出す。

私はその背中と彼とを見比べ、本当に彼が社長の元同僚だったんだ、と驚きつつも呆れ、あんな横柄な態度を取っても叱られない立場なのか…と妙な感心もしてしまった。



「…帰ろうか」


振り返る彼を仰ぎながら整った顔立ちを目に入れる。

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