不器用な彼女

「目、覚めたか?」

「…はい」
(それはそれは思いっきり!覚めましたとも!)


「ブラックしかないけど」


差し出されたブラックコーヒーの傍に大きくかじられたようなチョコレートケーキも置かれる。

「食べろ。お前が食べたいって言ったんだ」

「えっ?」

「誕生日だからって、ケーキ買え!食わせろ!って…大騒ぎしてたけど?」

社長はコーヒーカップを手に呆れた顔してる。



(…記憶にございません。。。)
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