不器用な彼女
一美は「尊敬から愛に変わるかも!」なんて尚美と同じ事いってる。

うまく誤魔化せているだろうか?
動揺は隠せているだろうか?

一美は警察か探偵なんじゃなかろうか?


最近社長を意識してしまってるのは実感している。

社長が爽やかイケメンになったせい?

顔を見ると、名前を呼ばれると、心が躍る。

(これは恋?)

と自問自答するもわからないまま。。。


社長の詩織に対する態度は今まで通りな気がする。些細な事で詩織が勝手にドキドキしているだけ。

残業も、仕事の忙しさも、社長と二人きりの時も、今までと何も変わってはいない。



「詩織チャン、近々時間作ってよ」

「はい。ご飯にでも連れて行ってくれるんですか?」

「ご飯もだけど、話したい事があるんだ〜」


一美は意味ありげな笑み。
“今は言えないの”って雰囲気があり、それ以上は聞けなかった。

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