私の心は君色へと変わる
第 2 章 嫉妬
【佳奈side】

「場所を交換して欲しい奴いるかー?」

先生の一言。
誰も「替えたいです!」っていう人がいなかった
欲を言えば、るー子の席と入れ替えたかった。
そしたら、偲音の隣になるから

「ガチャー!よろしく!」
声をかけてきたのは佐々木だ。
偲音と仲が良くていつも一緒にいる。

「うん、よろしくね。」
まだ、佐々木と喋れるから少しだけ安心。

「かなごろー。いぇーい!」
「いぇーい!」
「同じ班だし本当に先生に感謝だね!」
「うん、そうだね。るー子よかったじゃん!」

“よかったじゃん”という意味はるー子が偲音の事が好きでいるから。

その事を知っているのは私しかいない。

るー子が偲音を好きになったきっかけは、偲音が走っている所をたまたま目撃したこと。
その時に一目惚れして、現在まで片想いなのだ。

< 10 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop