二番目でいいなんて、本当は嘘。
どうしよう。
薫さんに、相談するべきか。

私を愛していると彼は言った。
その言葉どおり、彼は私を大切にしてくれる。

けれど、子供ができたとなれば話は別だ。

恋人としてなら、私は彼のそばにいられる。
けれどけっして妻にはなれない。

薫さんは、桐生家を裏切ることはできないのだから。


けれど、中絶という選択肢は、私のなかには思い浮かばなかった。
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